2025/6/4
力を抜こうとしても抜けないのは、度重なる疲労や姿勢不良、ストレスが重なった結果、呼吸が浅くなり自律神経の交感神経が高ぶって無意識に筋肉が力んでいるからです。だから、力みが癖になって、意識的に力を抜こうとしても力が抜けません。
無意識の力みは、これ以上活動しないように自分を守ろうとする防御姿勢であり、あなたが思っているより頑張りすぎて疲れ果てて起こるのです。
体の力を抜きたいのであれば、呼吸や自律神経、筋肉のつながりを理解して、体を休める大切さを理解しましょう。
それでは、力が抜けない原因や対処法を、一般的に知られていない事まで、私の施術経験も踏まえ解説していきす。
力が抜けない方は、日常での力みが積み重ねってしまい、抜く事の能力を忘れてしまっています。
正常であれば、睡眠を迎える時間帯は活動力が落ち脱力して眠りに入りますが、以下の様な条件下による生活が積み重なれば、力を入れる事が得意になってしまい、力を抜くことを忘れてしまいます。
以下の点を当てはまらないかチェックしてみてください。
人は1日の疲労は1日で回復するようにできていて、週末寝貯めをしても正常に回復していないと言われます。活動しすぎは、力みを積み重ねているのと同意義で、回復は脱力を表します。近代社会になるにつれ、夜間でも活動できるように明かりが灯り、テレビやスマホなどのデジタル機器、夜に勉強や読書、仕事、飲み会、この様な世の中になってからは疲労を回復しきれていないから、力が抜けず、自律神経の乱れや不眠、パニック障害、うつ、更年期障害が増えているのが現状です。
また、姿勢不良はボクシングでいうファイティングポーズを取る姿勢になり、それだけで背中にある交感神経幹に刺激を与え自律神経が緊張し力が抜けなくなります。
ストレスを受けた時も、無意識に体に力が入ります。小さい子が怒られている姿などは、ストレスを受けている時に力む姿を象徴していますよね。
常に考えるようなお仕事や勉強などをしている方も同様に、アドレナリンなどのホルモンを放出させる精神活動を介して筋肉を緊張させています。目を動かす、気を利かせる、次は何をしようか、寝る間も惜しんで、寝る直前まで・・・なんて方は、力が抜けなくなるのも想像できるでしょう。
加工食品は消化するエネルギー消費が多くなり、疲労に繋がります。食べた後に眠くなる事が多い方は、正しくそれです。砂糖は、栄養の偏りから肝臓の疲労に繋がりやすく、血流不足を起こします。またカフェインは興奮作用があり、アドレナリンなどの興奮、神経の高ぶりを起こし、疲れが取れたように見せかけますが、逆に力が抜けない体を作ります。
この様に、様々な作用があなたの力を抜けないほどの緊張に関わります。
では、積み重なった力の抜けないほどの緊張をほぐしていくには、どのような事が出来るでしょうか?
では、無意識に力が抜けないほどの緊張感を抜いていく地道な対象法を解説します。
眠れないほど力んでいる方が、布団に入る時間を早めたりするよりは、起きている時、日常の活動を変える事が、力を抜いていく大事なポイントになります。
日常で取り入れやすい事は
姿勢不良を正したい場合、ストレッチをしても一時的です。それよりは、スツールに座りましょう。
背もたれが無いので、猫背の時間が長くなると辛くなり、背筋を強制的に正したくなります。この反応になれると、猫背になる事が体に悪い事と認識され、せず地を正す時間が増えます。
そして、厄介なスマホも自宅に帰ってきたら、あえて電源を切りましょう。最低でも就寝3時間前のブルーライトオフは、脳が脱力するのに必要な時間と言われています。
考えが勝手にめぐる方や、活動的な方は、就寝3時間前には、何もしない時間を設けましょう。難しい方は週に1日でも何もしない時間(出かけない、スマホもオフ、本も読まない)明後日の方を向いてボーっとする時間を作りましょう。
食べ物も、米、味噌汁、漬物などに変える事で内臓からの疲労が減り、力が抜け眠りやすい体質づくりが見込めます。
以上が手軽に低コストで取り組める、力を抜けるからだを作る方法です。ストレッチや運動を進める方もいらっしゃいますが、あまり効果的ではありません。逆に揉み返しやだるさにつながる事もありますので注意してください。
これよりもっと深く取り組みたい方には、以下のような方法もおすすめです。
ここからは、もっと強烈に力が抜ける方法をお伝えします。前に述べた一般的な方法より、思い切った方法になるので、専門家を頼るか自己責任で行ってください、
断食で得られる効果に、有名なセリフがあります。『お腹が減って力が出ない』これは誰しも経験する反応です。
また、瞑想も頭を使わなくなり、考えが巡らなくなります。ただ単に座禅を組み1時間ほど呼吸だけをしましょう。何度も考えが浮かんできますが、それでも座禅を組み呼吸だけを続けて下さい。
また、心療内科で処方される睡眠薬も力が抜けないほどの緊張に効果はありますが、依存性があり、断薬する方が辛くなります。薬の力は、自分の力ではないため依存するのです。続ければ、脳の障害を起こすこともあり、社会復帰が難しくなる方もいる為、そこに踏み込まないような対策を考えたいものです。(便利ですが、便利なものに頼ると失われることがあるのをご理解ください。)
そして、自分で取り組むのが難しい方は、オステオパシーの施術を受けましょう。触れられた瞬間から体が緩んでいくのが実感できるはずです。
鈴木 友貴(すずき ともたか)
柔道整復師・はり師・きゅう師(国家資格)
仙台市若林区生まれ・仙台市太白区育ち
オステオパシー歴14年東洋医学歴20年
地下鉄北四番丁駅徒歩3分 バス停二日町北四番丁駅徒歩3分 グランスポール裏、かとう精肉店のT字路を入った通りにあります。
10:00~20:00(平日昼休み13:00~15:00、最終19:30、土曜日は最終16:30)
定休日 水曜・日曜・祝日・当院指定日