寝起きにアキレス腱が固まりませんか?
アキレス腱は、ヒラメ筋と腓腹筋と言われる筋肉が合わさってふくらはぎ(正式名称:下腿三頭筋)になり、その延長上にあり踵の骨につながっている部分にあります。
もしあなたが、寝起きに足を着いた際『なんかアキレス腱が固いな?』と感じているのならアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎を起こしています。さらに、アキレス腱をつまんで痛いならほぼ確実です。
そして、アキレス腱炎の原因は、骨盤部からアキレス腱への血流不足によるものです。だからと言って骨盤部をストレッチ、強制することは無理に動かすだけでは、血流不足は改善されません。
どの様な背景があり痛んだり硬くなったりするか詳しく解説します。
基本的には使い過ぎ(オーバーユース)が原因とされています。
アキレス腱は痛む部分により診断名が異なります
アキレス腱自体が固くシコリになっていたり、痛みを起こしている事を指します。寝起きのアキレス腱の痛みや硬さを感じる方はこの部分の症状と言えるでしょう。
アキレス腱自体は血管が豊富で治りやすいとされていますが、実際にはテニスの大阪なおみ選手の様に、慢性的に痛みを感じている方が多くいらっしゃいます。
アキレス腱自体が炎症を起こすのではなく、周囲の組織が炎症を起こす事をアキレス腱周囲炎と表現します。
主にアキレス腱の周りにあるパラテノンと言う保護膜が炎症を起こします。
アキレス腱炎より広範囲に炎症を起こしたり、他の腱の炎症にまで発展するケースが多くみられます。
アキレス腱の付着部には腱と骨の摩擦を軽減するために滑液包と言う袋があります。
アキレス腱のオーバーワークによりこの滑液包が炎症を超す事もあります。
酷くなると、骨棘へと進行する事もあります。
寝起きの朝は、身体が一番落ち着いている時です。もしあなたのアキレス腱が寝起きだけ痛いというのなら、すでに前日から痛みや固さを持ち越してきているのです。
日中は活動する為にアドレナリンと言うホルモンが放出され、自律神経は交感神経が活発に働き血管を縮め、活動的になれる為、痛みを感じなくしてくれます。
そして睡眠をとった時にそのホルモンや自律神経の活動が落ち着き、睡眠によるアキレス腱の疲労が完全に回復しない時は寝起きに痛みや固さを感じます。
寝起きは、脳や筋肉などナチュラルな状態です。ですので寝起きだけ痛い固いのではなく、すでに痛んでいる固く柔軟性を失っているのが正しい解釈です。
アキレス腱の痛みや硬さを起こすのは、オーバーユースだけでは抽象的なので、分かりやすく身体の使い方やアイテムの事を具体的に掘り下げてみます。
具体的にご自身の生活の中で、これを言った動作が見つかれば、何らかの対処はしやすいはずです。
アキレス腱炎は使い過ぎ(オーバーユース)による疲労が原因になる事もしばしば。よく歩く方、スポーツやダンスなどストップ動作、切り返し動作等で疲労し炎症が強まります。
※アキレス腱炎で痛みを感じやすいスポーツ
アキレス腱に負担をかけるパターンとして踵荷重が挙げられます。
足は全部ついて体を支えるように作られているので、不自然な踵荷重が続けばアキレス腱側に極端に負担がかかって固くなり、やがて痛みへと発展します。
この場合は指先の方への荷重を意識してあげると負担は減ります。
一般的にはアキレス腱炎にストレッチをする事でおさまるとされていますが、
実は、アキレス腱は常に荷重により引き延ばされ使い過ぎにより疲労を起こします。引き延ばされたものをさらに伸ばすと言うのは危険行為です。
だから、真面目にストレッチをしても、整体や整骨院でマッサージを受けても痛みが良くならず、むしろその後に痛みが酷くなる事もありますよね。
つま先立ちはアキレス腱に大きく負担を掛けます。踵を浮かせて前後に体重移動を繰り返している方は全体重がアキレス腱へ乗ります。いわゆるアキレス腱を断裂する体制です。バドミントンやバスケットボール、バレーボールでもこの動作によるアキレス腱を多く見ます。
この動作を繰り返していると、アキレス腱にしこりを作り、初期は固さを感じ、中期以降は痛みを感じるでしょう。
アキレス腱は踵とつながっている為、『靴の踵側の作り』も影響します。踵側を包み込んでくれるもの、踵設置時に安定感を感じるものはアキレス腱への負担が少ないと言われます。
なので、
などでアキレス腱への負担が増しアキレス腱炎を起こしやすくなります。
寝起きの固いアキレス腱や痛みは、骨盤が必ず固く動きが悪くなってます。
この骨盤を無理に動かすのではなく、呼吸を生かして自律神経を緩めるように施術すると
骨盤部からアキレス腱への血流が促進され、次の日の朝から硬さや痛みに変化を起こします
最後になりますが、現在アキレス腱の痛みや固さでお悩みの方へ
アキレス腱炎が無くなる為に、アキレス腱の柔軟性だけでなく、背骨や骨盤の柔軟性、バランスを整えることは必須になります。
そして、一般的な医療、整体、整骨院、リハビリ、ヨガなどは、一時的で貴方を本当の健康にはしてくれません。
そして、これから年齢を重ね回復力もどんどんなくなるのです。
今が一番若い時です。
今から取り組むのと後から取り組むのでは
不調から抜け出すまでに雲泥の差が出ます。
からだの治療院おあしす 鈴木友貴(すずきともたか)
柔道整復師・はり師・きゅう師(国家資格)
仙台市若林区生まれ・仙台市太白区育ち
オステオパシー歴14年東洋医学歴20年
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